幻の昆布? 実験編

さて、実験します。
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利尻昆布を、真ん中で左右に分割、それぞれ13g。昆布は、根元と葉先で味がちがうので、公平な実験のため、同じ部位を同じ割合で使います。
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片方に酒をなじませ、110度で60分加熱。水分がないと昆布は焦げやすいんだけど、酒である必要があるのかな?
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1グラム減った。ちょっと茶色っぽい。おかしのホイロ昆布(昆布を乾煎りしたもの)の香りがします。
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左 そのまま 右 加熱したもの。400ccの水に入れると、加熱したものはすぐに色がついてきます。
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一晩放置しました。
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それぞれ、20分加熱、のち、本枯節5gを追加して10分加熱。ざる、コーヒーのペーパーフィルタでろ過。
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非加熱昆布+本枯 加熱昆布+本枯
非加熱昆布 加熱昆布

かなり色がちがうのがわかると思います。
上段 だしの味 非加熱昆布+本枯は、かつおの酸味が比較的強く感じます。加熱昆布+本枯のほうが、マイルドな感じ。
上段 香り 非加熱昆布+本枯はかつお節の香り昆布の匂いはかつおよりぜんぜん弱いのでわからないさ。加熱昆布+本枯はかつおの香りなんだけど、なんとなく”木”っぽい匂い、チョコレート?が混じってる気がします。いやなにおいではないですが。ちょいとこげた昆布っぽい匂いがあるのは確かですが、こげた昆布をにおいなれていない人にはどういう匂いだと思うんだろうか?
下段 だしの味 非加熱昆布のほうが甘い旨味が感じられました。意外に加熱昆布のほうがあっさりとしています。
下段 香り 非加熱昆布は昆布の香りがします。あつあつのうどんの汁だと好意的ですが、冷めると急に磯っぽくかんじるあれです。臭み(磯臭さ)と言われることもある香りです。冷めた昆布茶もおなじにおいがするね。加熱昆布は、ちょっとホイロ昆布の匂い(昆布が焼けた匂い)がするけど、昆布臭・磯臭さはまったくないです。
結論として、磯臭さはなくなりました。だよ。それが気になるひとはやってみたら?うまみ的には1番だしだけでは違いがわかりませんでした。具材の旨味というかほかのアミノ酸とあわせてみないとちがいがわかりにくいかな。だしはにごるってことはないけど、色が濃くなるね。
今度は温度と時間を変えてやってみたいと思う。110度ではどうも温度が高すぎる気がする。加熱する前に酒をかけるのも同条件といいがたいのでそのへんも調整が必要かも。昆布のこげ臭が出ない状態にできればよいのだが、酒・水分をかけないと昆布は焦げやすいので温度調節・時間がシビアになりそう。


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