謹賀新年

あけましておめでとうございます。

おフィレンツェはとてもよろしゅうございました。
１月１日　なにがなんでも正月は仕事をしないイタリア人。たばこ屋くらいしか開いていないゴーストタウンを歩く何万人もの観光客の姿は、まるでバイオハザードのようでした。旧市街は広島の繁華街程度の規模なので、主なところは端から端まで歩けました。銀山町から土橋くらいまでくらいかな？翌日からの観光の下見にはちょうどよい日でした。
１月２日　シエナ、サンジミニャーノ、ピサ。シエナは、銀行の発祥地。商売とか儲けとかカネにまつわることって罪作りっぽいけど、キリスト教会もお金が必要だったから、教会的にOKしたらしい。でも献金してね、ってことで、豪華な教会が多いわけさ。フィレンツェの教会なんて、お金持ちの墓がでかいだけでなく、専用の礼拝堂までくっついちゃったり。一族から２人も教皇が出てたり、何人もフィレンツェの頭領になったりして、メディチ家ってほんとに強かったのね。
むかしのイタリアって、そこそこの町が自治統治だったのね。シエナ、サンジミニャーノ、ピサ、フィレンツェが独立して、城壁に囲まれて、出たり入ったりする商品やお金に税金かけて。で、むかし意地悪されたお返しに、海に近いピサで取れる塩は内陸のフィレンツェには売ってあげなかったんだって。だから、フィレンツェのパンは塩味がしないのさ。
ピサの斜塔、登りました。ほんと、地面からして目に見えて斜めになってるのね。でも、斜めになっているだけではないのだ。１階作ったところで、”ななめってない？”ってなって、２階を”こんくらいずらしてみる？”ってやったら逆にもっと傾いて、”やばいやばい”って３階を反対方向にずらし、”まだまだ”って４階もずらし、ってやっていったらバナナのように曲がった塔が出来ました。
しかも最近になって、”本気でやばそうだから戻そうぜ”って地面を掘って補強したらまたさらに傾いて、”やばいやばいやばい”ってやっと戻せたという。４００年変わらないイタリアクオリティ。
１月３日　やっとフィレンツェ観光。朝いちで市場に。やっぱイタリア、肉屋にうさぎとか鶏とかアバラとか並んでます。ハムもあるよ。うふ。トリュフやポルチーニなど仕入れました。ウフィッツィ美術館は、ご丁寧に一筆書きで見せてくれるため、なかなか開放してくれませんでした。
６日間の旅行で、ベッドで寝たのは３回。飛行機や空港で３日を過ごしたことになります。午前に着陸したので、難波でそば食べて、こだまで広島まで。早割りのこだまって安いのよね。で、家についたのが１６時くらいだったか。こんなかんじだったら次の日の出勤も問題無いね。